今回はradius社の有線イヤホンHP-NX100をレビュー
本体
まずは本体がこちら。
付属ケーブルは標準的な 3.5mmプラグでリケーブルもできます。(MMCXコネクタ)
外観はよくある深めの赤のメタリックです。
高級感もあるので所有欲を満たしてくれる見た目になっています。
装着感
着け心地は許容の範囲。少し外れそうになることも。後は耳の奥にすっぽりとはまりにくいです。遮音性は十分です。
SHURE掛けは可能ですがイヤホン部分が大きく少し野暮ったく見えかも。装着感を求める人には別のイヤホンを推奨します。
ケーブルのタッチノイズが大きめなので気になる人はリケーブルをおすすめします。
再生環境
一番の要。再生環境はシャンリンのM3Xで直挿しで確認してます。
ざっと聞いてみた印象
radiusのNHR31は低音にかなりフューチャーされてましたが、それと比較すると中音域~低音域をバランスよく鳴らすようになりました。でもradius特有の沈む低音はまだまだ健在です。
またNHR31ほど低音の音圧が強すぎないので長時間聞いていて耳疲れもなかったです。
もう少し掘り下げるためいくつかの音源を聞いてイヤホンの特徴を見ていきます。
音源再生
BUMP OF CHIKEN 涙のふるさと
ボーカルがバンドにうまく溶け込み、曲としての一体感が感じられます。男性ボーカルやベースが主体になってきれいに曲がまとまっていて聞き心地抜群。
奥華子 ガーネット
伴奏を担うピアノが低音気味なので少し大きめに聞こえます。
少しボーカルが引っ込む印象があるので、女性ボーカルメインで聴きたい人にとっては物足りないかも。サ行が刺さらないのは良いところ。
四月は君の嘘 序奏とロンド・カプリチオーソ
本曲はヴァイオリンとピアノで構成されていますが、ヴァイオリンの高音も耳に刺さることなくきれいに出します。
収録環境がホールだからか、ガーネットの時よりもピアノの低音の聴き心地が良いです。残響も霧のようにスッと消えて余韻もきれい。
夢は終わらない ~こぼれ落ちる時の雫~
各楽器特が溶け込んで一体感が抜群。一つの音楽になって耳に届く感覚が気持ちいです。
中音域~低音域主体のイヤホンなので、オーケストラの迫力を残しつつもヴァイオリンやヴィオラの弦楽器群が奏でるハーモニーもビンビン聞こえます。バランスよい音です。
個人的には吹奏楽よりもオーケストラ向きのイヤホンかなと感じました。吹奏楽だと少し低音によりすぎでした。
結論
これまで紹介してきたHP-NX100ですが、総評としてはどのジャンルもそつなく鳴らしてくれる優等生でした。
装着感と女性ボーカル系の曲は少し難ありですが、それを考慮しても十分おすすめできるイヤホンです。
中音域~低音域が得意で、高音も耳に刺さらない。さらに音圧も強すぎずゆったりリスニングするのに向いているイヤホンです。
曲としての一体感が欲しい人にはとくに刺さるのでしょう。
と今回はこんなところで終わりたいと思います。ではでは