前回の引き続きの記事になります。
ではでは早速行きますよ!
第2章 竿の削り方編
ここからが重要な作業になります。
実際にソリッド穂先を削っていきましょう。
まずはバケツに水を張ります。
そして、カッターを水で濡らします。
これは穂先を削るときに、細かいガラスの繊維が出てきますので危険だからです。
カッターの水を切らさないよう、頻繁に水につけながら作業します。
カッターをバケツのへりにあてて、
削るときはソリッドを腕と共に引くようにして削りましょう。
削り方としては
カッターを動かすよりも、
ソリッドを動かしたほうが、安定して削れます。
最初は慎重に、慣れてきて自分のペースがつかめたらテンポよく。
目指すのは市販の竿のような、しなやかで柔らかい竿。
注意したいのが、削りすぎ。
もしも削りすぎたら、穂先を切断して削り直しをしましょう。
1~2号ぐらいの重さで丁度いい感じに曲がり、
アタリが来た時に、しなる余裕があるぐらいの柔らかさがおすすめ。
何本か柔らかさの違う穂先を作っておくと実際の釣行で試すことができます。
最初は失敗もあるので、余分に穂先を用意するのがオススメ。
さてさて、いい感じにしなってきました。
今回できたのは4本!
※削りすぎたのでやり直したら短くなりました。
ドーム船に丁度良い。
気休め程度に紙やすりをかけておくのも良いかと。
お疲れ様です。
自分で作った竿で釣るまであと一息!
第3章 穂先調整編
ここからは屋内に戻って作業できます。
冬は風邪をひくので中に退避。
そして
ガイド(竿の糸を通すやつ)
を付けます。
ここで重要なのは
・糸を竿につけないようにすること。
です。上向きにガイドを付けていきますが、
このほうが竿全体にバランスよく重量がかかっているような気がするから…です。
(あくまで個人的な感想です)
クリップをねじなどに巻きつけて、
1回転。
次に、
0.5cmぐらい離したところをペンチでつかんで、
クリップの足を曲げます。エイヤ!
さて完了。これを必要な数だけ作ります。
50cmの穂先に8個程度付けました。
次は仮止めの作業です。
補修糸を使用するものの、
この時にはまだ接着剤は使用しません。
・竿の本来のしなりを邪魔していないか
・ラインが竿に接触していないか
この二つが確認出来たら、
接着剤にて固定します。
後は接着剤が乾くまで待機
数日後~
完成です!!(SE:パンパカパーン!!)
後は煮るなり焼くなり好きに使用して大丈夫です。
竿の柔らかさを確認したいのなら、
重りをガイドに通してつるしてみてください。
ワカサギ初心者セットでは得られなかった穂先の柔らかさをあなたは手にしていることでしょう。
ボート用の竿は長いことと、ある程度の柔らかさが必要です。
その両方を満たす竿を作れたら成功です。
ハンドメイドの穂先で釣れた時の喜びは言い表せないほどです。
その穂先をもって釣り場に行きましょう。
あとがき(非常に長い私事)
くぅ~、疲れましry
思えば小学生6年生の頃からワカサギ竿の自作を試みていました。
今回の記事の穂先の自作までもっていくのは4,5年かかったような気がします。
最初は、親に買ってもらった竿を削り、
次に剣道の竹刀を分解して削り、
竹林から許可をもらって竹を削り、
竹ぼうきを削り、
寿司巻きの竹を削り、
と様々な試みをしてきました。
夏休みのほぼ大半の期間を竿削りに費やしたこともありました。
他のサイトではすすだけ
煤竹:古民家の天井に使われる竹で、何年も煙でいぶされているために非常に質の良い竹である)
を使用したり、
クジラのひげを使用したりしていました。
しかしながら当時小学生の私がせいぜい入手できるのは
野にある素材か釣具屋で手に入れられる素材に絞られました。
ホームセンターにも行って、竿として機能しそうなものを
探しにも行きました。
結局購入したほうが総費用は安かったかもしれませんが、
自分でこうやって試して改善して、一つの物を作り上げる。
その経験を得られたことが非常に大きな財産になっています。
ぜひあなたも、あなたなりのワカサギ釣りの竿を自作してみませんか?
その経験はあなたにとってきっとプライスレスな体験になることでしょう。
(これが言いたかっただけ)
ではではー!